カイカイキギャラリーは、2025年12月13日(土) から2025年12月14日(日)の二日間に渡り、43名の陶芸家によるグループ展「大唐津展」を開催いたします。
開催にあたり、大唐津展実行委員会と大唐津展代表 水谷渉より寄せられた文章をそのまま掲載いたします。
『大唐津展』は、唐津で制作を続ける作家たちに加え、他地域の作家も参加しそれぞれの視点で「唐津」という土地に向き合います。素材や歴史を手がかりに、「唐津」の拡大解釈を行い、陶芸史の中での「唐津」に新たな視座を与えることが本展の目的です。個と土地、過去と現在が交差する中で、「唐津」という焼物の多層的な在り方に光を当て、そこに立ち上がる問いのいかたを参加作家の目線を通して探る。その試みが『大唐津展』なのだと言えるでしょう。
『大唐津展』代表、水谷渉は、美濃、島根と拠点を移しながら陶芸に向き合い土への探究を深める中で唐津に辿り着き、唐津にて陶土屋を営んでいた坂本裕作氏と出会いました。唐津の原土や陶土の製法について多くの教示を坂本氏より惜しみなく受け、その寛大な心意気と、土地に眠る土の豊かさに感動した水谷は、坂本氏の引退が決まると陶土屋の仕事を引き継ぎ、唐津に身を置くことを決意しました。水谷渉が唐津での活動を始め、早くも10年近くの年月が過ぎようとしています。
『大唐津展』参加作家に対して水谷は唐津の土、土を掘る場所や、原料の調達精製の方法、釉薬の調合方法や、登窯による焼成まで、様々なサポートを惜しまずに行いました。坂本裕作氏から受け継いだ「唐津」の技を作家たちはどう活かし、自身の作品へと成したのでしょうか。各作家の解釈した「唐津」ご高覧頂けましたら幸いです。
大唐津展実行委員会
大唐津展代表 水谷渉からのメッセージ
唐津焼には土地に根ざして制作を続けてきた作家たちによる技術の積み重ねと確かな実践があります。そこには既成の様式に収まらない「余白」のようなものがあるのではないか、と私は考えています。明確なスタイルのみに収まるのではなく、むしろ不定形なものを受け入れる柔らかさこそが、この地「唐津」の魅力であり、「陶芸とは何か」を改めて問い直す力を宿しているのではないでしょうか。『大唐津展』を通して、唐津という土地の魅力とそこに根ざした陶芸の可能性を改めて感じて頂けるきっかけとなれば幸いです。
大唐津展代表 水谷 渉
参加作家 合計43組
安洞 雅彦
伊東 拓馬
上山 遼
梅田 健太郎
江頭 龍介
大月 陽星
大西 雅文
大原 光一
岡本 作礼
北 一浩
熊田 次郎
近藤 正也
坂口 晃平
四海 大
清水 万佐年
書道家ルミ子
城 ひろと
須藤 祥太郎
全 文煥
高木 剛
竹内 君則
田中 孝太
谷本 貴
樽見 浩
チュパ
壷田 亜矢
壷田 和宏
陶工 林 潤一郎
戸田 真悟
トホ
冨永 ボンド
西澤 伊智朗
濱崎 節生
久富 政弘
平井 亮汰
福田 和裕
細川 敬弘
マイケル マルティノ
水谷 智美
水谷 渉
メグマイルランド
森本優太
弓削 智子(ゆげち)

開催概要
大唐津展
日程: 2025年12月13日(土) 、14日(日)
開廊時間: 11:00~19:00
場所: カイカイキキギャラリー
〒106-0046
東京都港区元麻布2丁目3-30元麻布クレストビル 地下1階
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